こんにちは、フライフィッシングを始めたらドはまりしてしまったKaniです。
今回は荒川周辺の小規模河川のブラックバス、主にスモールマウスバスをフライで攻略する記事になります。
ルアーでスモールが釣れない人にも見ていただきたい内容になっています、難しいと思われがちなフライですが、実はそこまで難しくないので是非挑戦してみてください。
僕は野池が無数にあるバス釣り天国出身で、適当に投げとけばバスなんて嫌でも釣れるような温室育ちともいえる弱小ルアーマンです。
荒川の釣り事情はほとんど知らない0からのスタートで、上京をきっかけに関西ではレアなスモールマウス求め日々荒川をさまよっていました。
ルアーで狙っていたころの釣果は悪かったです、3回に1匹釣れたらまあいい方。
そんなルアーマンがスモールを釣れるようになったキッカケ
ある日「こいつら虫しか食ってないんじゃないか」と思うパターンにはまり、リアルな虫を模したものをナチュラルに流せば食ってくるのでは?と考え、それならフライタックルを持ち込もうと考えたのが始まり。
特にフライで狙う方法も情報が少なく初めは苦戦を強いられていましたが、ようやく安定した釣果を得られるようになって来ました。
荒川水系のスモールはルアーで狙うよりフライのほうが有利ではと思えるシーンが多々あり、実際ルアーの横でフライが炸裂して戦略勝ちができるとまぁ気持ちいです。
ルアーマンに叩かれたポイントでパートリッジ#16を吸い込んで強烈に走ったスモール
まぁ釣れる半面「なんだあいつ…」みたいな目で見られることが多いのですが。
フライでスモールマウスバスを狙うポイント選び
ルアーとは違い、フライは深いポイントや流れのはやすぎる場所を狙うのは不向きです。
定番のイモグラブを放置するような釣り方とは変わり、浅瀬に立ちこんで攻めながら歩い行く釣りがメインになります。
細かいポイントの公表はしませんが、以下の条件に当てはまる場所を見つけると
かなりの確率で釣果を得ることができます。
・川幅が広すぎない
・腰までの深さ
・水が動いている
・オーバーハングがある
・瀬の中や瀬の終わった場所
上記がフライでスモールを釣る為の場所です。
特に水が動いていることは絶対条件とも言えるくらい重要で、水が動いていない場所で釣果を得るのはかなり難しいです。
水が流れて岩にぶつかって水面に白泡が立つ場所にスモールが隠れていますので、積極的に狙っていきましょう。
もちろんこれはルアーの時にも同じで、初心者の人は「えっ?そっちがポイントなの?」と思っているくらい激流の中にヤツは場所に潜んでいます。
瀬の中を積極的に狙っているルアーマンを見ると「あ、この人わかってる人だな」ってなりますね。
上記ポイントに当てはまる場所は?
この条件に合うポイントは
入間川エリア、越辺川エリア、荒川本流は熊谷より上流が当てはまります。
荒川支流は小型が多いのですが間違いなくスモールが繁殖しており、まれに40cmを超える良型もヒットします。
朝一や夕方などはオイカワ等の小魚を岸際に追い立てる狩りのような捕食を見ることができます。
秋ヶ瀬などの荒川本流はフライで攻めるにはバックスペースがなく、立ちこみもなかなかできず分が悪いのですが、支流の小規模河川ではものすごいアドバンテージを得ることができます。
また、多摩川には瀬が絡むポイントがたくさんあるのですが、魚影の濃さは荒川水系に軍配が上がります。
多摩川は全体に浅すぎて魚が身を隠す場所も少なく台風で大増水すると壊滅することが多く、魚が繁殖しずらいのかなと考えています。
タックル
僕はエリアトラウトで遊ぶときのフライタックルを流用しています。
有名メーカー品のフライロッドはびっくりするほど高いので中華製品を使い倒すスタイルで遊ばせてもらっています。
・ロッド Maximamcatch Extreme 8.4 #3
・リール
ORVIS BattenKill Ⅱ
DAIWA LOCHMOR 300A
安い中古のフライリール
・フライライン
TIEMCO AIRCEL WF4F
GOTURE MASTERSELRIES WF3F
を使用しています。
中華メーカーを流用すればタックル総額は安いもので1.5万円もあれば一式そろうので、意外とお手頃。
その他にも#2のハンドメイドロッド等を使用して小型のバスを狙って楽しんでいます。
タックルの補足
Maxcatchの#3ロッドはかなり固く実際は#4くらいでかなりファーストなロッド、バッドの部分がかなり強めの設計。
5000円ちょっとで買える安ロッドの部類ですが、Amazonのレビューは高評価と言って良いのではないでしょうか。
エリアのニジマス用に購入しましたがスモールもガンガン狙えますし、ラインにテンションをかけて流しているとオイカワの小突きのような小さいバイトも明確に感じ取れる感度を持ち合わせています。
しかし40㎝を超えるスモールだとかなり緊迫したファイトになりますので、大型しか狙わない人は#4だと安心かも。
フライリールはメインはバテンキルⅡを使用しています。
フライのリールは正直なんでも良いと思います、ほんと気分の問題だけ。
最初はタックルベリーでボロボロの2000円くらいのリールで始めましたがなんにも問題なかった。
ダイワのロッホモアも3000円くらいでお手頃ですが、ラインを巻くときの「ギギギギギギ!」という音がデカすぎてまわりに人がいる中では使いたくない。
フライラインは基本的にエアセルくらいのグレードがあれば難なくこなせる。
大手メーカー品と中華メーカー品の違いはしなやかさと耐久性、そこを削ってもいいやと思えば中華ラインでも全然あり。
WF(ウエイトフォアード)DT(ダブルテーパー)など謎の表記に戸惑うが、どちらでもいいと思う、WFのほうが投げやすい。
ロッドに記載してある#〇番と書いてあるものと同じ3番か4番のラインを選べば基本的に問題なし。
スモールの釣り方
使用するフライは
・パラシュートフライ
・マラブー
・ウエット系
主にオリジナルのフライやパートリッジを使ったウエットを使います。
基本的に上流から流下してくる昆虫を演出するようなシルエットの物を選んでいます。
パラシュートやスペントのように完全に表層に浮いているより水面下~水深30㎝くらいを狙えるもののほうが良い反応が得られます。
釣り方は特に書く必要もなく簡単で、上流に向かって投げポイントに向けフライを流し込んだり、岸際のピンスポットにフライを浮かべたり、ルアーでいうドリフトのような攻め方が基本。
使用しているフライの一例
基本的には渓流やエリアで使用するフライとさほど違いがありません。
フラッシングするマテリアルを使用すると反応が良くなる気がしますので、ほんの少しだけフラッシャブーを入れたりしています。
個人的に良く釣れるのはこれ
シャンクにワイヤーを巻いてからアイスダブでボディを巻き、CDCとコックサドルで適当に巻いたもの。
虫に見えるのか小魚に見えるのかエビに見えるのか、よくわかりませんが似たようなものなら大体釣れます、トラウトのようにシビアにフライを選定する必要もなく、流れて来たものをパクパク食べている感じ。
フックサイズは#14~#18をメインに使用しています。
正直言うとまぁエサ釣りみたいなもんですが、釣れるものは釣れるのです。
ちっさいノーシンカーワームなんか比じゃないくらいナチュラルにポイントをトレースできるのでそりゃあ釣れてしまうのも当たり前です。
虫だけ食ってるパターンなんかはルアーなんて完全無視で、魚の方もものすごいプレッシャー受けていると思います。
僕がフライで川バスを狙い始めた経緯はルアーよりも小さくて軽いものが遠くに飛ばせるなら比じゃないくらい大きなアドバンテージになると考えたからで、ものの見事にパターンにハマったのでルアーで狙っていた時より数倍簡単に釣果を拾えるようになりました。
ただ明らかにオイカワなどを狙って捕食しているシーンも頻繁に見ますので、フライとルアー両方のタックルを準備してフィールドに行きます。
基本的にこのくらいのサイズがたくさん釣れるのですが、やりとりに余裕のあるルアーに比べると数段スリルのあるファイトを楽しめるので、ドキドキ感が最高です。
20㎝もあれば立派に走る魚なので1度ハマるともう戻れない。
荒川でボウズにならないフライの遊び方
正直どうやっても釣れない日もあります
そこで狙ってみてほしいのがオイカワです。
#20パラシュートが着水したと思ったら水面を割ってヒット。
10cmくらいの魚を狙って何が面白いんだ、って感じるでしょうけどこれがもうめちゃくちゃ楽しい、魚は釣れた方が楽しいに決まってます。
気づいたら午後全部オイカワ狙ってたってくらい熱中することもしばしば。
あいつらほど果敢にフライにアタックしてくる魚はいない、着水した瞬間パシャっと、それも何回投げても反応してくれる素直さも好き、水面だろうが水中だろうが何しても釣れる。
でも以外に奥が深く、適当すぎると一切釣れない魚。
トップで釣るといつもより興奮するあの感覚、これを一日中繰り返せます。
合わせるタイミングも掴めて渓流のフライを始めたい人にも最適といえるターゲットです、オイカワは僕のフライの先生と言って良いほどお世話になりました。
で、あれほどフライに反応があったのに急にオイカワが消える瞬間こいつがバッコーンと水面を割って飛びついてくる。
子ぶりでもガンガン引く素晴らしさ。
本当に楽しい釣りができるので、是非フライでのバス釣りに挑戦してみてください!
記事に出てきたアイテムたち